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2008年8月

アマゾナイト・ブレスレット

少しあっけない感じで、8月も最後の1日になりました。夏は終わりがちょっと寂しくて、また元気出すぞと思うまで時間がかかります。そういえば、他に「終わって寂しい」季節ってないなぁ。

Dvc10069 今日は個人的にとっても元気の出る、私のお気に入りの石を。よし、元気出そ。アマゾナイト、組成:KAlSi3O8、硬度:6-6.5、ムーンストーンなどと同じ長石の種類で、微斜長石(マイクロクリン)の青緑色のものをこう呼んでいます。(カリ長石で、結晶角が90度のものを正長石、89.3とわずかに傾いているものを微斜長石と呼びます。正長石の代表はムーンストーンです)鑑別にかけるとフェイスパーと出るみたいですが、ペリステライトが登場して以降、長石系のものの分類はなかなか複雑なことになっているようです。(微妙な成分の差で違う石に分類されるのと、新しい石が出てきたので本当に難しい。。)

写真の石はペルー産のアマゾナイト。アマゾナイトはアメリカ、ブラジル、インドでも非常に綺麗なものが取れますが、実物をみるまでは、それほど惹かれない石でした。数合わせに頼んだビーズがとても綺麗だったのがそもそものきっかけで、追加でお願いすることに。この無理やりにでも、気持ちを持ちあげてくれる強い色が、とっても気に入ったんです。

Dvc10068 このペルー産が出てくるまでは、アマゾナイトといえば、緑色の強いマーブルタイプのロシア産のものか、ブルークォーツァイト(珪石)を染めた薄い青のものしか見たことがなかったので、目の覚めるようなブルーグリーンに惚れ惚れ。「希望の石(ホープストーン)」と言われ、とても大切にされてきたそうです。あと石の質感は長石系特有の柔らかさ、優しさがあります。(これは、ひとつひとつの石によって異なりますが、この石は比重もかなり軽いです。)長石系は一般的に軽いので、長いネックレスにしてもいいと思いますよ。インド産、アメリカ産のものも美しいです。

写真からは見えにくいのですが、ターコイズの色を完全に同色のポスターカラーとするなら、このアマゾナイトは空を水彩絵の具で描いたように、ほんの少し白みを帯びた部分があったりと、色そのものは均一ではありません。それが、涼しげな中に温かみを感じさせます。

元気のないときに、元気をくれる優しい石。小学生の男の子に人気があるそうですが、私も小学生なみなのかもしんない…。明るく前を向いて進んで行きたいときに。(綺麗なんですけど、この色を服に合わせるのは至難の業だわ)

そして今日も良い一日となりますように。元気に次の季節を始められますように。

(クォーツァイトは全部染色ですか?と聞かれるとそうではありません。ただ、「チャイナアマゾナイト」とされているものの中には、白い珪石を青く染めてアマゾナイトとして出しているものがあって、私が見たのはそういうものでした。染め嫌いな私ですが、慣れればだいたいはわかるというものの、珪石を染めたものかどうか100%見分けられるかというと、カルセドニーやクォーツァイト系は染まりやすく、色のバリエーションも豊富なので難しいです。。。ただ、アマゾナイトかどうかだけを区別するためには、長石独特のシラー、ムーンストーンなんかに見られる光の帯が見えるどうかを自分の目安にしています。上のアマゾナイトもそんな光が見えますよ。2008年9月28日加筆)

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インカローズ(ロードクロサイト)・スフィア

夏も半ばを過ぎ、雨の中に秋の匂いがするようになりました。オリンピックも今日でおしまい。個人的には男子400mリレーの決勝レースが凄かったなーと思います。あとソフトボールとか、頑張った選手のみなさん、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

Dvc10059_2 本当はまだ涼しげな石を載せたいなと思っていたのですが、今日は何となくこの石を。インカローズ(ロードクロサイト)、組成:MnCO3、硬度3-3.5。「弱い石だなー」と思っていたのですが、最近まで方解石と一緒だとは(同質異像、と言ってもまだ認定はされていないようです。まぁマンガンカルサイトというピンクのカルサイトがありますものね。カルサイトの組成はCO3)知りませんでした。石そのものは10年程前から知ってはいたのですが、あんまり好きな石でもなかったので、随分長い間目もくれずにいたのです。その後、ペルー産、アルゼンチン産の見事な濃いピンク色から、苺ミルクのような優しい色までのバリエーションの虜になり、濃いものも集めてみました。(でもこんなに脆い石だと知っていたら、集めていなかった…)

紫外線NG、衝撃NG、汗・水もだめで、ビーズにしても糸ずれが激しく、ちょっと扱いに悩むのもこの石です。特に縞のないものはそこそこ値段も張るので、ブレスレットに組み込むのもためらわれます。(1年ほど前に、きれいなインカローズのブレスレットとアメジストのブレスレットを重ね付けしている実に勇気あるお姉さんと電車で乗り合わせました。傷がつくっ)この縞のあるものは宝飾品としてこそグレードが低いとされていますが、今ではある程度の大きさがあるし、私には気軽に触れて楽しめる石。

Dvc10060_2 この年輪のようになった、縞模様と優しいピンク色が可愛らしい石です。濃いものは、当然発色も強く、私はなんだか落ち着かない気持ちになってしまうのですが、この石は割合大丈夫。扱いも衝撃には気をつけていますが、それほど気を使いませんし、お値段も大丈夫。縞のない濃い色のものは、ちょっとぶつけただけで白くなってしまうので、ひやひやものなんです。(濃いものは女王様のような風格で、湿気にあたらないよう、乾燥剤といっしょに保管しています。ひー、手がかかる。)業者の方に以前伺ったところでは、ペルー産のものの方が若干硬度が高いそうです。あぁ、同じくらい脆い石でもフローライトの方が私にはまだ扱いやすいなぁ。

25mmのスフィア。如何にも女の子のような可憐な印象が時々苦手なのですが、ちょっと元気がないとき、可愛らしい気持ちを取り戻したいときに。(近頃そんなことはさっぱりですね…取り戻せ、私よ。)

今日が皆様にとってよい日曜となりますように。

おまけ:私は「エヴァンゲリオン好っきー」のライトなおたくだったりしますが、最近のお気に入りがこれ。You○ubeよりニコ○の方が解像度はいいのでアカウントを持っている方はニコがお勧め。(映像とはエヴァは実はあんまり関係がありませんが…)格好いいです。消されちゃう前にお早めにどうぞ。

http://jp.youtube.com/watch?v=fMlOOL0f8uA

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4373496

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セレナイト・タンブル

残暑お見舞い申し上げます。私はお墓参りを終えて、一息つく間もなく仕事です。夏ばてしないようにしなくっちゃ。

さて先日、銅の磨き剤を買うためにユザワヤへ行き、帰りしなにアクセサリーパーツのコーナーへ寄ったところ、知らない間に石がいっぱい…。わー。ブレスレットやペンダント、スフィアやエッグなどガラスケースに入ったものまで。石屋さんと違うのは、一般の人でも知っているような有名な石が中心ということですが、広さもあって、なかなか見ごたえがあります。流行っているのかなーと思いながら、思わずくるくる。

Dvc10061 そして、何か涼しげな石がないかなーと思っていた時に見つけたのがセレナイトです。セレナイト(透明石膏)、組成:CaSO4・2H2O、硬度:2。さすがにアクセサリーパーツにはなっていませんでしたが、取り扱い要注意な石。モース硬度2の基準石となっている石で、爪で傷がつくとても柔らかい石です。(実際には石ひとつひとつで、若干のばらつきもあり)水につけておくと、ぐにゃーとしてきます。

実はこのセレナイトという石で、私は「あぁ、石膏って鉱物資源なんだ」と知りました。ギプスとか、美術の授業で使う像とか。それまで、セメントみたいに合成している人工資源とばかり思っていた(←人工でも作れます)んです。で、ちょっと調べてみたら、エジプトのアラバスターの壷も石膏でした。そしてこの石膏の中で無色透明のものをセレナイトと呼んでいます。ちょっと見難いですがこんな感じに繊維の感じを残しているのは「繊維石膏」と呼ばれていて、それとの対象として菱餅のような形に結晶した、本当に水晶のように透明なものもあります。(透き通ったものの方が市場に出ている数は少ないです。)

Dvc10062 凛とした涼しげな光が走る石。ギリシャの月の女神セレーネが語源といわれていますが、確かに月の光のよう。

個人的には、4年ほど前の映画「i-Robot」に出てくるロボット、サミーのような印象の石です。(あぁぁマニアでごめん)ちょっと捕らえどころがなくって、びっくりするほど軽い不思議な石です。お値段はとっても安くて、偽者の心配もほぼしなくて大丈夫。組成が同じでも、デザートローズ(砂漠のバラ)等、全く違う形のものも出ています。これを同質異像といいます。ちなみに、ここから二水和物(2H2O)が抜けると、CaSO4の硫酸カルシウム、以前紹介したエンジェライトになります。(化学も面白いけど、ある意味ロマンが台無し

今日が皆様にとって素敵な夏の日となりますように。

追伸:休みにかまけて1日何もせずに過ごしたのですが、その時に「マナ・カード」のブログパーツを見つけました。ライラの冒険のブログパーツがサービス終了してしまったようなので、代わりに設置。気分転換に占ってみてください。(「マナ」は私のお友達の娘さんの名前でもあり、ハワイ語で生命力を象徴する言葉。いい名前つけたなーって思います)

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ぺリドット・イヤリング

オリンピックが始まり、高校野球も始まって、完全に私はおうちっ子。実は、私は一つ前のオリンピック開催地を聞かれ、「ソウル?」(←いったい何年前なのか…)と答えて友達を絶句させたほどスポーツ音痴。だってスポーツ全然できないんだもん。自分で出来ないことはつまんないので見なかったのですが、この「お祭り」にも似た雰囲気はいいものだなって思えるようになりました。そして、頑張った全員の選手にとって素敵な大会でありますように。(私にはこんな大会に出るなんて死んだって出来ません…。)

今日は8月の誕生石である、ぺリドットです。実は、これから12ヶ月毎月、一つずつ誕生石を紹介しようかしらと思ったのですが、問題が。4月と9月が欠番…、ダイヤモンドとサファイヤがないんだわ。石はある意味「ご縁もの」なので、「これが欲しい!」と思って、探しに行くと違うものに魅かれて当初の目的と違うものを買ってきちゃったりすることはよくあるんです。もちろん、どちらもとても魅力的な石。今は石を増やすつもりがないので、4月と9月は違う石になってしまうかと思うのですが、でも誕生石にちなんだ石を一つ載せられるように書いていきますね。(こうやって見るととっても当たり前なのですが、持っていない石のほうが断然多いです。有名どころではクンツァイト・スギライト・チャロアイトは持ってません。なので、これらについては多分出てこないと思う…。綺麗なんですけどね。特にクンツァイトは。鉱物の種類は一般に4400種と言われているので、コンプリートは難しいだろうなぁ。)

Dvc10046 ぺリドット(カンラン石)。(Mg, Fe)2SiO4の硬度6.5、見た目硬そうですが、意外にも水晶系より柔らかいんです。なので、そんなに神経質になる必要はありませんが、かといって、あんまり乱暴に扱えば傷がついてしまいます。マグネシウム・鉄と珪素が結合した鉱物ですが、この綺麗な緑色はほんのちょっぴりのニッケルが加わることで出来ているそうです。偽者、処理についてもあまり聞きません。10年くらいまでは良く採れたのですが、最近は産出がへっているそうで、きっと近い将来は合成が出るのでは…と私が心配している石でもあります。

ところで、この石、ちょっと「ぺリドットらしくない」と思った人はいませんか。そうなんです、鮮やかなオリーブグリーンというよりは、マスカットの色に近いんです。もちろん本物のぺリドットですが、中の成分がほんのちょっと違うだけで、趣が異なるんだなというのが良くわかります。石も人間と同じで、種類が一緒でも、全く同じ石というのは存在しません。少しだけ内傷があるので、澄み切っていない分ちょっとこの石はほんわかした印象。

Dvc10047 太陽と結びつけて考えられてきたこの石は、その明るさから持ち主に元気をくれます。夜に美しく輝くことからイブニング・エメラルドとも呼ばれていますが、私は昼間の太陽、やっぱり8月の太陽が似合うんじゃないかなって思えます。たとえ、それほど透明度が高くなくても、ぺリドットって不思議に目立つんです、本当に。

近頃は男性の方も、ブレスレットをしている方を見かけるようになりましたが、やっぱり綺麗な色石をつけられるのはまだまだ女の子の特権。自分の好きな石をつけると、気分がちょっと上向きます。今、悲しいことや心ふさぐことがある女の子たちみんなが、幸せになってほしいなって思います。

今日が素敵な日曜日となりますように。

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翡翠・ブレスレット

あついー。元気ですか。毎年のことなのに、私はもう溶けそう。排水溝へ流れそう。えーと、何人かの方に、「○○ちゃん(←ここには私の名前が入ります)ってば、ブログだとおとなしくって礼儀正しくって、全然違うっ!」とご指摘を頂いております。確かに、実生活の方がもっと活動的ではねっ返りです。恐らく、書き言葉の「です。ます。」で書いているのがその理由かなと思うのですが、口語で文章を書けないのよー。(←書けてるじゃないか)

何回か書き直すうちに、「です。ます。」になってしまうので、ちょっと堅苦しい感じがしたらごめんなさい。出来るだけ丁寧で、でも親しみを感じてもらえるように努めます。実際は、社会人ぎりぎりのラフな格好で出勤し、しょっちゅう忘れ物をしていて、VBAのコードが書けずにイライラ、珈琲を豆を挽いて淹れるのに生きがいを感じ、いつも元気(でありたいと思っている)なfemaleです。そしてもちろん、趣味が石集め。

Dvc10042 さて、ここに載せているのはほぼ私の私物ですが、今日は涼しげな白の翡翠を載せたくて、母から借りてきました。前にも少しだけ書きましたが、私は白の翡翠が大好き。これは私がとても気に入っていた白で、引越しを機に母にお守りにプレゼントしました。(上の写真ではすこし光って写っていますが、実際は下の写真のようにすこぉしだけ緑がかっているもの等があります)

翡翠の魅力は写真ではわかりにくいですが、磨かれた翡翠は、あさつゆのように潤んで静かに光ります。あと独特の透明感があるんです。

Dvc10039 組成:NaAlSi2O6、硬度は6-6.5と並ですが、「靭性」という複雑に絡まった繊維状構造のため、割れにくい石です。乱暴な私も、未だ割ったことなし。(インカローズと水晶は割ったことあり)

翡翠はヒスイ輝石という成分を含むものからなりたっており、こんな感じの白のヒスイはヒスイ輝石から、緑色のものはこのヒスイ輝石にチタンを含むオンファス輝石が加わって出来ています。輝石と書くことだけあって、夜の採掘場では、わずかな光にヒスイが蛍のようにほうっと光るそうです。はー、見てみたい。

私は大好きな翡翠なのですが、母にはちょっと重いようで、あまりつけてくれません。でも私に気をつかったのかどうか、色とひんやりとした質感は気に入ったといってくれました。翡翠よりも優しい母に助けられてるかも。

今日が素敵な日曜日となりますように。

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