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2008年9月

インカローズ・ピアス(ペルー産)

雨が上がるたびに、秋になっていくのを感じます。心地よい季節、存分にお散歩したいです。(あぁぁ、でもレンジ周りを掃除したい。。←ふきこぼれ常習犯)秋の味覚は、綺麗な台所から頂かなくては。

Dvc10136今日は本当は他の記事を用意していたのですが、急遽変更して小さなピアスのことを。実は先週久しぶりに大学の時のお友達と会った時に一人のお友達が私が作ったピアスをしてきてくれました。使ってもらえるって本当に光栄です。そのピアスを作った当時は、アクセサリーを作るようになってからしばらくのことで、まだ巻きも甘く、コーティングされていない固めのシルバーワイヤーを使っていました。雫型のドロップはローズクォーツ、小さな4mmのビーズがインカローズです。

やはり、銀の変色が激しかったので、「作り直して送らせて」とお願いして一旦引き取り、作り直したものがこれ。今回は石留めのワイヤー部は変色のないアーティスティックワイヤーにし、シルバーのピアス部分を取り外してクリーニングできるようにしました。このピアス金具は後ろにくるんと回せば石の部分が外れるんです。ワイヤーも当時に比べたら、随分上手に巻けるようになりました。

Dvc10137 実はこのインカローズはペルー産で、業者の方から譲っていただいたとても良い石でした。アルゼンチン産の華やかさはなかったのですが、控えめな朱が本当に美しく、どうしてもそれに似合うものにしたいと思いました。

本来の美しさを100%生かしきれたかと言われれば、そうはできなかったかも知れないけれど、優しい彼女のもとで長く愛されるアクセサリーとなりますように。彼女の幸せを祈りつつ、紅茶をすするお休みです。みんな、また遊ぼうね。(←掃除そっちのけ)

P.S.私のピアスを貰ったことのある方、ワイヤー巻きなおします。。。ご連絡下さい。

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ボージーストーン

PCで作業中にたまぁにふらっと、石を見にきたりします。好きなもの、綺麗なものを見ると少し明るい気持ちになれるから。いろんな色に、ぽーっとする時間です。綺麗な色はもちろんですが、そうでなくとも興味を惹かれる石なんていうのもあったりします。小さなブログにいらっしゃってくださった方、ありがとうございます。好きなだけ、ゆっくりしていってくださいね。

Dvc10092 ボージーストーン。カンブリア紀中期の海洋生物の化石が黄鉄鉱化したものということなので、硬度は5-6前後でしょうか。(黄鉄鉱=パイライトそのものはそれほど珍しいものではありません。ラピスラズリに含まれているきらきらしたアレです。)不思議なのは、男性石・女性石の2種類が1ペアとなっていること。カンザス州のインディアンの聖地で、カレン・ギルスビーさんという方がこの石を商標登録なさったようです。ヒーリングに効果があるとされていて、写真では左の方が男性石、右が女性石です。左手に男性石を持ち、右手に女性石を持ち、具合の悪いところを挟んだり、また瞑想に使うそうです。(両方の石を握って近づけたり離したりすると、かすかに引っ張られたり反発するとのことですが、そんな気もするし、そんなこともないような気も)

Dvc10093_2 それより何より、ころころしていて、可愛らしい石。私はヒーリングには疎いので、石の使い方はさっぱりですが、この石のもつ質感は何とも好きです。なんでもないような石。傍らに置くと、石庭を眺めているような、静かな平安が訪れます。

今日も素敵な日曜日となりますように。

P.S. 私の小さな宝箱なんてつまんないという方、この方のサイトに是非。いろいろな卵型の石を集めていらっしゃいます。本当に凄い。私も(勝手に)大ファンで、現在のIEのホームをこの方のサイトにしています。色で癒されるとはこのことだわ。。。

http://www.oeufspolis.com/index.html

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アイオライト・ブレスレット

「カセットテープが、音をなくしても、回っているー。今日という日が一緒に巻かれていくー。」うろ覚えなのですが、当時伴奏をしながらいい歌だなと思っていました。中でも気に入っていたのが、「夜の風の中で、入れ替わっていく夏と秋。新しい日、新しい新しい私達。」の最後の部分です。タイトルは忘れてしまったのですが、15年以上経った今でもそこの部分だけ、よく思いだし、口ずさみます。ちょうど今頃の歌なんです。

Dvc10085 さて、今日は9月の誕生石サファイア…が手元にないので、「ウォーターサファイア」と言われているアイオライトを紹介します。組成:(Mg,Fe)2Al4Si5O18・nH2O 、硬度:7-7.5。意外と丸玉、8mm以上のビーズが少ないのがアイオライト。ある程度の大きさがあって、透明感のあるものは少ないので、好きな方は見つけたら是非。

ところで、アイオライトというのは通称名で、本当は「コーディエライト(菫青石)」というのが正式な名前になります。この石は無処理(アイオライトは処理ってあまり聞かない石ではありますが)のもので、私にしては珍しくオークションで落札したものです。内包物も多く、決して綺麗なビーズではありませんが、手元に届いたときに思わず「可愛いっ!」と(小さく)絶叫。菫(すみれ)の名にふさわしい、少女のような優しさを感じさせます。そっと背中を押してくれるような石。

Dvc10100 この石は多色性でよく知られていて、一方から青く見えると、90度の角度からは淡黄色に見えたりします。(下の写真の真ん中のビーズはちょっと黄みがかって写っています。こんな感じの色です。)このことから、北欧のバイキングはこれを羅針盤に使った…そうですが、私はこれはちょっと眉唾かなーと思ったりしています。断言しますが、これが羅針盤なら私は遭難する。

サファイアは私も好きな石ですが、同じコランダム(コランダム・硬玉に少量のクロムが入ると赤のルビーに、鉄とチタンが入ると青いサファイアになります。赤以外のものは通常サファイアとされるのでピンクサファイア、イエローサファイアはあってもピンクルビー、イエロールビーはありません。鉱物学的にはルビーもサファイアも一緒なのです。)なら誕生石のルビーを選びがちで、持っていません。サファイアは「誠実・貞節」を象徴する美しい石。石は出来るだけ無処理のもので、ある程度の大きさが欲しいのでなかなか手に入らないかもしれませんが、気に入ったものに巡り合えたら載せたいなって思います。9月生まれの私の友人達は、みんな「誠実」の言葉にふさわしい人ばかり。サファイアのようなかたい信頼に値する素敵な人ばかりです。私も良き友人となれますように。

9月生まれの方、誕生日おめでとうございます。そして今日が素敵な日曜日でありますように。

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フローライト・タンブル

朝晩がちょっとずつ涼しくなって、季節が入れ替わって、私もちょっと成長し…なかったか。けれど、秋も美しい季節、木々の変化を楽しみながら、生きていきたいなと思います。

先週、先々週と元気をくれるような色の石だったので、今週はお休みの意味も込めて、静かに心をなだめてくれるような石を。私の親指くらいの、フローライトのタンブルです。

Dvc10074 お財布にも目にも優しいフローライトは、鉱物が好きな私には格別のお友達。300円位からあるので、集めやすいんです。これは確か350円だったはず。色も、青・緑・ピンク・黄色・白・紫・と様々で、ビーズよりも原石の方が高いというちょっと変わった石でもあります。(珍しいとされているのは青とピンク色ですが、でもべらぼうに高いなんてことはありません。)組成:CaF2…は前回書いたので、今回はなし。壊れやすいということだけ覚えていれば、「欠けちゃった…」なんてショックを受けずにすみます。(へき開のところから、綺麗に剥がれることが多いです)

Dvc10073 ただ黙って話を聞いてくれるような、控えめに色づいた緑。気がついたら随分、長い間手元にある石になりました。長年の私のお茶友達とも言えるかもしれません。あ、はい、この石ならもちろん日本茶で。(珈琲でももちろんおっけい)

光を通した時のフローライトは、美しさにため息が出るほど。最近はペンダントトップになっているものもよく見かけるようになりました。持っている方、うんと大切にしてくださいね。

今日がよい休息日になりますように。

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