テクタイト(ちょっとモルダバイト)・ブレスレット
朝が寒く感じられるようになってきました。うまくいかなかった恋のことを思い出すのに、なぜか元気をもらっているようで。とりたてて好きな人がいるわけでもなく。
今日はテクタイト、隕石の一種とも考えられていますが、現在も詳細は不明。大部分の隕石が地球上ありふれた物質ではない(存在しないというわけではなく、分布が少ないという意味です)鉄・ニッケルを主体とした合金であるのに対して、テクタイトはガラスです。非晶質、結晶していないため、比重は水晶より若干軽め。天然ガラスなので、組成はほぼSiO2です。衝突の際に飛散した物質が、大気圏中で急速冷却されたものというのが一般的な解釈とされています。
もともとは火山性の天然ガラスをオブシディアン、隕石が起源と考えられるものをテクタイトという大きな枠でくくっていたのですが、テクタイトが世界の限られた地域、北アメリカ・チェコ共和国・東南アジア・アフリカの象牙海岸でしか発見されていないこと、発見された場所によって特徴があり、場所と特徴にあわせて名前が付けられるようになったようです。黒いものは概してテクタイトと呼ばれ、緑色が美しいのはチェコで発見されたモルダバイト、東南アジアで発見されたインドシナイトです。この二つは宝飾品としても利用されています。あとはリビアグラスと呼ばれている薄黄色のものもあります(私は持っていませんが、どこかで見たときはとっても素敵なお値段で買えませんでした…)。
このブレスレットの黒い石はテクタイト、緑色の石はモルダバイトです。本当はモルダバイトだけでブレスレットを作ろうかなーと考えていたのですが、あまりに素敵なお値段と偽者の多さを考えて断念。(要するに色ガラスなので偽者も作りやすい)鑑別にかけてもいいのですが、そこまですると趣味の範囲を超えてしまいそうで…。テクタイトはそんなに高くありません。軽くて使いやすいブレスレットです。
テクタイトもモルダバイトも原石はごつごつしていて、ちょっとユーモラス。大気圏中を飛んだ形跡を有しているそうです。空飛ぶ石、なんだか不思議。
今日も素敵な日曜日となりますように。
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