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2008年10月

テクタイト(ちょっとモルダバイト)・ブレスレット

朝が寒く感じられるようになってきました。うまくいかなかった恋のことを思い出すのに、なぜか元気をもらっているようで。とりたてて好きな人がいるわけでもなく。

Dvc10079 今日はテクタイト、隕石の一種とも考えられていますが、現在も詳細は不明。大部分の隕石が地球上ありふれた物質ではない(存在しないというわけではなく、分布が少ないという意味です)鉄・ニッケルを主体とした合金であるのに対して、テクタイトはガラスです。非晶質、結晶していないため、比重は水晶より若干軽め。天然ガラスなので、組成はほぼSiO2です。衝突の際に飛散した物質が、大気圏中で急速冷却されたものというのが一般的な解釈とされています。

もともとは火山性の天然ガラスをオブシディアン、隕石が起源と考えられるものをテクタイトという大きな枠でくくっていたのですが、テクタイトが世界の限られた地域、北アメリカ・チェコ共和国・東南アジア・アフリカの象牙海岸でしか発見されていないこと、発見された場所によって特徴があり、場所と特徴にあわせて名前が付けられるようになったようです。黒いものは概してテクタイトと呼ばれ、緑色が美しいのはチェコで発見されたモルダバイト、東南アジアで発見されたインドシナイトです。この二つは宝飾品としても利用されています。あとはリビアグラスと呼ばれている薄黄色のものもあります(私は持っていませんが、どこかで見たときはとっても素敵なお値段で買えませんでした…)。

Dvc10081 このブレスレットの黒い石はテクタイト、緑色の石はモルダバイトです。本当はモルダバイトだけでブレスレットを作ろうかなーと考えていたのですが、あまりに素敵なお値段と偽者の多さを考えて断念。(要するに色ガラスなので偽者も作りやすい)鑑別にかけてもいいのですが、そこまですると趣味の範囲を超えてしまいそうで…。テクタイトはそんなに高くありません。軽くて使いやすいブレスレットです。

テクタイトもモルダバイトも原石はごつごつしていて、ちょっとユーモラス。大気圏中を飛んだ形跡を有しているそうです。空飛ぶ石、なんだか不思議。

今日も素敵な日曜日となりますように。

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クリスタル・ポイント

秋も深まってくるときのわくわく感が私は大好きです。この後に来るのが冬だとわかっていても、生への力をしばらく閉じ込めて眠りにつく静けさがしんしんと滲みてきます。厳しい季節には違いありませんが、底に流れるかすかな時の対流を感じられる時。私が比較的寒い地域で育ったからかも知れませんが、緑多い場所に訪れる秋・冬は自分の小ささと、四季の中で穏やかな眠りを与えてくれる季節です。

Dvc10170 私の石ころの中で、多いのはクリスタルとローズクォーツ。手に入りやすい、というか、安いからですね。小学校の4年生辺りから、集められる石といったらこの2つとあとは蛍石(フローライト)くらいなものです。そしていろいろなバリエーションが楽しめます。今日は澄んだ空気にふさわしい綺麗なクリスタルをティータイムに持ってきました。

お店で、降ったばかりの雪のようなきらきらの輝きが一目で気に入ってしまい、買ってきたものです。そんなに値が張るものではなかったので、おそらくブラジル産かなと思うのですが、アーカンソー産なのかもしれません。(アーカンソーはアメリカの地名。綺麗な水晶が採れるということで有名なところです)透明なのに「輝く」というのも変な話なのですが、谷川の水のように光を受けて輝きます。

Dvc10171

このクリスタル、一番大きい面が7角形でその面の反対側が3角形、ヒーラーさん達の間で、チャネリング・クリスタルと呼ばれているタイプです。ハイヤーセルフからの答えを得るためのものだそうですが…迷走していないか、私。また、小さなタントリックツインになってます。(同じような形の小さな水晶が並んでくっついています)

「クリスタルはみんな好き。」というヒジョーにのんきな私ですが、握るにもちょうど良くて、特に疲れているときには何よりの助けになってくれる石です。(それにお茶と本があったら言うことなし。)意地悪なことを考えたりしてしまうとき、考えたくないことに囚われてしまうとき、透明なこの石が自分を洗ってくれるイメージで。

よい日曜日となりますように。

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ピンクオパール・ブレスレット

日曜日には散歩に行きたくなる私です。紅葉の美しさを楽しめるまで、あと少し。時間があったら山梨や長野方面、あるいは鎌倉まで行きたいねぇなんて話しています。だいたい実現せずに終わっちゃいますが、お友達とのそんな気の置けないおしゃべりも楽しいです。

Dvc10117 10月の誕生石はトルマリンとオパール。どちらもいろいろな色が楽しめる石です。オパールのうち遊色効果がある(いろいろな色がさざめくように輝く物)ものをプレシャス・オパール、それ以外の遊色がないものをコモン・オパールと呼んでいます。遊色の美しいものは私の趣味の範囲では「無理!」(うーん、ぜんぜん無理ということではないのですが、綺麗なものが欲しくなっちゃう石なので、やっぱり無理です…)なので、コモンオパールのうちのピンクオパールを。

この石は弱冠マーブル調のムラがあるので、質としては今ひとつなのですが、色は綺麗。もう少し色が濃い目で、単一のとろんとした色調のものは珊瑚にも似た質感で、「宝石」という感じがします。(一度ネットで見たことがありますが、ペンダントに加工されていてとっても素敵でした。)

Dvc10111ピンクオパールは厳密にはパリゴルスカイトとクリストバライトという鉱物の混合鉱物で正確にはコモンオパールではありません。でも、ピンクオパールの名前の方が知られているので、市民権を得たものの勝ちという所なのかもしれません。手に入りやすく、可愛らしいこの石の石言葉は「愛の出会い」。はー、ロマンチック。

プレシャスオパールは一時期「不幸の石」と呼ばれた時代もあったそうですが、これはおそらくヨーロッパの乾燥した気候で、水分不足により割れてしまうことが多かったからと思います。(この現象を「クレージング」といいます。日本だったら湿潤な気候なのでそれほど心配しなくても大丈夫ですが、直射日光のもとに放置、また温泉等はかなり危険。硬度も5.5と高いほうではありません。)その後ビクトリア女王の愛する石ということで、宝石として華々しい復活を遂げました。

デリケートで優しい石に守られた10月生まれの方、お誕生日おめでとうございます。オパールは自らの努力に報いてくれる石と聞きます。今の頑張りが実を結ぶ1年となりますように。(私も頑張らないと…←明らかに努力が足んない人)

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シトリン・ポイント

季節も巡り10月となりました。よい季節、いかがお過ごしですか。私はそろそろ毛糸玉で、何か作りたくなるころです。毛糸のほっこりした質感だけで、幸せな感じがします。あとは石の写真が明るく撮れるように、もう少し晴れた日が多かったらな。

Dvc10121 以前「天然のシトリンが入ったら…」と書きましたが、その後小さな未処理のものを買い求めました。ビーズとして出ているものは、加熱処理のものが多いと思いますし、天然の色が薄いもの等を加熱して、「天然」として扱っているお店もありますが、鉱物屋さんではちゃんと天然・未処理のものをを買うことができますよ。なので、極端に少ないというわけではないのだろうと思います。硬度も組成も水晶と一緒なので、SiO2で硬度7。

(余談ですが、シトリンを黄色に色づけている鉄イオンについてはとっても微量なので、化学組成式には反映されていないことが多いです。アメジストやルビー等微量なイオンの混入で色がついているものはほとんど書かれません。)色合いが鮮やかなものではないのと、小さいのでこのシトリン、お値段は安め。横から撮ると、後ろの木目でちょっと見難いですが渋めの黄色です。

Dvc10116 ブラジル産の小さなポイント。下の写真の方が、実物に近いです。あぁこんな感じ。そんなに綺麗な色ではありませんが、最近ちょっとだけ焼酎をたしなむ私には、とっても蠱惑的。(寝る前にちょっとだけ飲むのが好きなんです)美味しそう。

そろそろ陽だまりが恋しくなる季節、少しゆっくりした時間を過ごせますように。

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