瑪瑙・アマゾナイト(ブルークォーツァイト)
ちょっと一休みの11月末。クリスマスまであと少し。如何お過ごしですか。
石を買ったりすると時々おまけがついてくることがあるのですが、うれしい反面「どうしようかなー」と思ってしまうものもあったりします。この瑪瑙(アゲート)の指輪も、何しろ大きくて思案のしどころ。どうしようかなーと思った末に、クリスマスっぽいキーホルダーに変更しました。下の青い石はアマゾナイト(この石はアマゾナイトとして売られていましたが、多分ブルークォーツァイト。珪石を染めたタイプのものです。)
珪石というのは、グリーンクォーツァイトの項目でも書いたとおり、風化した水晶の小さな欠片(川や風で運ばれて小さくなったもの)が、地中にもぐり、ぎゅーっとされてくっついたものです。当然組成はSiO2。水晶はもっと温度も圧力も高いところで結晶しているのですが、これはくっついているだけなので、水晶よりちょっとだけ硬度が下がります。といっても硬度は6.5-7なので、まぁそんなに気を使わない方です。
瑪瑙というのも組成は同じですが、風化した水晶の欠片がくっついたのではなく、もともと細かな水晶の結晶粒が集まってくっついたもので、このうち半透明なものがカルセドニー、縞があるのがアゲート(=瑪瑙のことです)、赤かったらカーネリアン、白・黒だったらオニキス、縞があってかつそれが直線的なものがサードオニキス(赤が強いとサードカーネリアン)、不透明ならジャスパー、不透明な緑で赤の斑点が見られるものがブラッドストーン、半透明のアップルグリーンがクリソプレーズ、水色の縞の美しいものがブルーレースアゲート…と以下延々と続きます。全部組成はSiO2で、結晶していないので、鑑別にかけると()とかで「クォーツ潜晶質」と出ます。こっちも硬度は6.5-7です。
ちょっとわかりにくい分類ですが、どっちもSiO2なので、あとは結晶しているかどうかと見た目で区別しているようです。私自身、珪石と潜晶質クォーツ(カルセドニー等)との違いはまったくわからず。ただ、珪石と潜晶質クォーツはどちらもとっても染まりやすいので、私を含み「染物嫌い」の人は気をつけましょう。染色していなくても、カーネリアンは加熱して色を濃くしたりと、深く考えると落ち込みそうなことばかりなので、ある意味色が気に入ったらよしとするくらいの方が気が楽かもしれません。
世界中に沢山あるSiO2のお話になりました。よい日曜日を過ごしてくださいね。
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