« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009年12月

ルチルクォーツ・スフィア

あっという間に12月最後の日曜日になりました。年賀状をまだ書いてない私は、今日の夜から宛名書きします…ひー。

Dvc20158きらきらしたルチルが綺麗な美しいルチルクォーツ。入っている細いルチルは赤みを帯びています。言わずと知れたSiO2、硬度7の水晶の仲間です。ルチルクォーツと言っても様々で、太い黄金色の針が入ったタイチンと呼ばれるものから、ブルー、グリーン(この2つはルチル=「金紅石」が入っているわけではありませんが、針状のものが入っているのでルチルクォーツとしてよく扱われてます。ブラックルチルもエジリンやトルマリンが入ってたりもしますよね。)

これは荻窪のショップで見つけた小さなスフィア。実は心惹かれたその日のうちには買わずに、後日行った時にやはり気になって買ったものです。綺麗に研磨されているので、実際には手に刺さることはないんですが、この勢いのある針がつぼを押してくれそうな。なんだかちくちくしそうな感じでか、可愛い。(←幻覚です)ルチルも小さめだとそんなにお値段しません。

Dvc20164開運のエネルギーがあると言われるルチルですが、どちらかというと私には芸術品。美しい針にルーペで見いっちゃいます。

ところで、今年も何とか無事に週一更新できました。来てくださる方のおかげです、本当にありがとうございました。信心深さは全く足りない私ですが、皆様がよいお年をお迎えくださることを願ってやみません。そして来年が素敵な年でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

石と過ごす時間(気まぐれ更新・13)

非常にミーハーと言われるでしょうが、持ってます。(←ミーハーな奴)お値段お手頃な本当に見て楽しむためのフローライト。「天使の形の石なんて」、とか思っていたのですが、滑らかな形といい天使を信じたくなってしまう形。同じタイプのものはローズクォーツとかでも沢山出ているのですが、わりと大ぶりの手磨きなので、一つ一つ感じは微妙に違います。(これは調布パルコの5Fで見つけましたが、当時結構いろいろなショップに出ていました。あぁ…買うまいと思っていたのに。)

Dvc00221

いつも遊びに来てくださる方、ありがとうございます。一人ひとりのクリスマスは違っても、どれも素敵なクリスマスとなりますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アメトリン・エッグ

朝晩冷え込むようになって、冬らしい日になりました。水晶の成長速度は1mm成長するのに100年~100万年(ずいぶん違う)とか言われています。ちなみに人工水晶は1日1mm弱。私は条件さえ揃えば、天然の状態でも結構早く育つんじゃないかと思っているんですが、仮に1mm育つのに100年としたら、1cmほどの結晶も1000年前、平安時代のものなんですよねぇ。石と話ができたら、楽しいだろうなって思います。

今日はブラジル産のアメトリン。ボリビア産のタンブルも一つだけ持っているのですが、そちらは少し濃い目。ブラジル産のものの方が総じて色が明るいかなぁというのが私の印象です。

Dvc00175んな明るい感じのアメトリンのエッグ。大きさは烏骨鶏の卵くらいと少し小さめです。シトリンの部分はごく僅かで、卵の下の方から見ると、2方向にラインが入っています。(ぱっと見はアメジストにしか見えません。)透明度は高いんですが、クラックがあるのと、これだけ薄いとカットしても色が出ないのでこれは磨きになったんだろうなぁ。私の好きな濃い色ではないのですが、可愛いです。

アメトリンはアメジストの重厚さとシトリンの陽気さが一つになったみたいな石。2色入っているからか、どことなくユーモラスでもあります。アメトリンは合成宝石の存在も知られていますが、作るのに時間がかかることと、天然のものがそれほど高い価格ではないので、価格としては天然でも合成でもあんまり差がないことが、石好き泣かせ。すぐ見分けられないじゃないのぅ。(ルースを購入しようという方、慎重に探してください。)私みたいな石好きさんの選ぶ原石、磨きはほぼ心配ないんですけどね。

Dvc00173シトリンの部分が昼間の光だとうまく撮れなかったため、この写真は朝ちょっと早起きして撮りました。シトリンの部分がうまく見られるとよいのですが…。上の方にちょっとオレンジがかって見えている所がシトリンの部分です。

今日もよいお休みにしてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トパーズ・ラフ

ミネラルショーは、ほぼ初日が金曜日。仕事をしている私には行けるものではなく、行くとしても2日、3日目がほとんどだったのですが、今年の池袋のショーは初日に行けて僥倖でした。(オフィスの先輩が口添えしてくれなかったら絶対来られなかった…)この素敵な先輩Y嬢はその他にも「不思議なパワー」の入出力が私とは違うらしく、ひたすら見た目の綺麗なアクアマリンを探しまくる私とは、ちょっと違う石との巡り合いをしてました。(でも、普通の人は非物理的にローズクォーツ割ったりしないと思う…しかも2個も)

ショーは初日だったこともあって、人が少なくて歩きやすくて良かったです。割と中国系が少ないかなぁとも思ったのと、ざーっとバケツや樽に入った石を掘る所がなかったのはちょっと残念。でも探していたアクアマリンは見つかりました。またいつか載せますね。

さて、ギリシア語の「探し求める」が語源の石、トパーズ。

Dvc00193組成:Al2SiO4(F,OH)2、硬度は8。かなり硬い石で滅多に割れませんが、壁開性があるので、ごつごつぶつけない方がいいかなーとは思います。(特にスイス・ロンドン等、処理されているものの方が弱い気がします)以前ブルートパーズはF系と書いたことがありますが、このパキスタン産のシェリートパーズはOH系、水酸基が多いタイプです。

インペリアルトパーズと呼ばれるOHタイプの黄金色のものは無処理のものも出ます。が、こういった色づきの薄いシェリートパーズを加熱して作られたものが多いので、基本「無処理!」好きの私は、インペリアルはあきらめて、処理なしのシェリートパーズを買いました…ぐっ。(←お財布の事情による)

でも、暖かな色合い、気に入っています。窓辺の木枠の所で写真を撮るのがデフォルトになっているので、ちょっと色の感じが見にくくてごめんなさい。

Dvc00195涼しげなブルートパーズも好きですが、この石は人の心にぽっと灯りを点してくれるような優しい色。クリスタルより屈折率が高く、比重の大きいトパーズの煌めきと重みがまた心地よい石です。

良い日曜日にしてくださいね、そして貴女の探し求めているものが見つかりますように。(もちろんショーに行く人にも!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ダンビュライト

寒くなってきましたが、風邪などひいていませんか?

さて、いつも石の写真を撮る時は、窓辺にぽんと置いて「接写」設定にして撮るので、お天気の良い日の方が綺麗に撮れるのですが、この石はほんと撮りにくい石でした。

Dvc00091ダンビュライト、組成:CaB2Si2O8、硬度:7。この石はメキシコ産です。ダンビュライトは珪酸塩鉱物なためか、水晶っぽくも見えるんですが、水晶よりは屈折率が高くて光をきらきらと反射します。(比重・屈折率ともにトパーズによく似ています)ちなみに水晶の屈折率は大雑把にいって1.5、トパーズが1.6です。大して違わないと思うかもしれませんが、これが結構大きいんです。ちなみにダイヤモンドの屈折率は2.4とかなり大きいです。

トパーズとよく比べられますが結晶の形が違うので、それで区別がつきそう。こんな風に平たく、のみのような結晶先端を形成するのがダンビュライト。あとは屈折計とかないと無理かなぁ。

実はこの石の和名は「ジャパニーズ・ダイヤモンド」といいます。キュービックジルコニアが出来るまでは、ダイヤモンドの代用品として知られていて九州で綺麗なものが採れたんだそうですが、今ダンビュライトといったら、アメリカやメキシコ産のものがほとんどです。私には雪が降った次の日の晴れた雪原の輝きに見えます。(ちなみにキュービックジルコニアの屈折率は2.1前後、そりゃぁダイヤの代用品はキュービックジルコニアになっちゃいますよね)

Dvc00090でも天然の石で、これだけ眩しい輝きの石もなかなかありません。おまけにトパーズよりも安い(ショップによっても違うでしょうが…)私には嬉しい石。その輝きで、見る人を明るい気持ちにしてくれます。

ピンク色がかったもの、黄色のものもあるようですが、私は未見。見たいなー。

婚約指輪の定番はダイヤモンドですが、「ジャパニーズ・ダイヤモンド」をカットして婚約指輪に…やめておきましょう。私は結構この石好きなんですが、ダイヤモンドに似せてカットするよりは、このまま生かした方が好きです。ワイヤーラップしちゃうとか。

今日も素敵な日曜日にしてくださいね。

追伸:さっき初めて知ったのですが、ダンビュライトってビーズが出ているんですね。知りませんでした…。一粒、た、高いわっ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »