アボリジニ・ストーン(気まぐれ更新・23)
オーストラリアは私が一番最初に訪れた外国でした。その当時は、「移住したい!」とか今から思えばおっそろしく乏しい英語力で考えていました。今は、日本にいたいなって思いますが、ただ、どこまでも広い大地と、あっけらかんとした高い空は東京の空とはまったく違っていて、今でも時々思い出します。
この石、2cm足らずの小さな石なんですが、本当に可愛らしいアゲート。そのオーストラリアの大地を思い起こさせます。そしてもちろんオーストラリア産。「アボリジニ・ストーン」となっていたので、そのままにしましたが、これはアゲートのノジュールですね。サンダーエッグと呼ばれるものに近いと思います。
外側に見える、半透明の部分はカルセドニーのそれです。カルセドニーの部分はちょうど葉脈のように盛り上がっています。なんだかオーストラリアの大地に川が流れているよう。
現地の人はお守りとして持っていたということなんですが、ひょっとして割るに値しないような小さなアゲートのノジュールを磨いて、「大きな幸せ(アゲート)が見つかりますように」なんて願いがかけられていたのかなぁって想像します。
中身のアゲートも綺麗ですが、ノジュールも磨くとこんなに可愛らしいんだと驚いた私です。
オーストラリアは虹の蛇にまつわる神話が多いのですが、私が会いたい!と思ったのはYurlungurという虹蛇。(←無理)諸説ありますが、天空にそびえたつほど大きく、身体は赤銅色、声は雷のようといわれています。この石を見て、その蛇のことも、ちょっぴり思い出しました。
ちょっとだけなんですけど、蛇が巻きついているようにも見えるかなって。
見えないけど、信じてる人には見える存在、なんでしょうね。「見たもん!」と無邪気に主張してみたい。
今日も良い一日にしてくださいね。
| 固定リンク
「アゲート」カテゴリの記事
- アボリジニ・ストーン(気まぐれ更新・23)(2010.06.12)
- 石と過ごす時間(気まぐれ更新16)(2010.02.24)
- カーネリアン・ラフ(2010.01.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント