ルビー・スフィア
湿り気を含んだ風と曇り空ですが、少しずつ暑くなってきているのが実感できる東京郊外です。エアコンないと辛いなー。既に少し夏バテ気味で、水分沢山とってます。
体力なしの私にも、確かに力をくれそうな(感じがする)この石はインド産のルビーです。組成:Al2O3、硬度9のコランダム。以前ちょっと書いたかと思いますが、コランダムの中で赤いものをルビー、それ以外の色をサファイアとして区別します。このスフィアはインド産。お友達の結婚式に行く途中に見つけ、カードで衝動買いした、赤い石。(←手持ちのお金が少なすぎる…何年社会人やっとるのか)
宝飾品としてのルビーは、絶対採掘量が少ない石。(実際はダイアモンドより少ないんです。ダイアモンドは徹底的に管理されているので、価格維持のため市場に出てくる量が調整されています)このため、ルース・ビーズは加熱、含浸等(鉛ガラスを傷に充填する等)されている場合も多く、人の手が入っていないものは鉱物屋さんでも沢山は入ってきません。
インド産のルビーは透明感はありませんが、触れて楽しむのに十分な大きさ。お店の人に、磨き以外の処理がされていないことを確認して、連れて帰ってきました。(同じタイプのものが結構前から出回っていたので、おそらく無処理かなとは思っていたんですが)
情熱の塊のような、素直な赤。コランダムは比重が高い(多分、主要な石の中では一番高かったと思う)ので、直径3.8cmのこのスフィアは手に沈みこむようにしっかりと重みが感じられます。この石、リビングの手にとどくところに置いてあるんです。で、時々これをもてあそびながらお茶やコーヒーを淹れてたんですが、一度、足の上に落っことして、「くーっ…床に落ちないでよかった…」(←石も床も傷つくので)とうずくまってた時は我ながらあほかと思いました。石好きってこれだから。
何かに立ち向かおうとするときに、力を与えてくれる本当に真っ直ぐな色。
ガーネットの赤はどこか暗さを感じさせる部分があるんですが、ルビーの赤はあっけらかんとした、太陽のような明るさです。インドでは宝石の王様のいう名の、「ラトナンジュ」と呼ばれて古来大切にされてきました。(インドの方はイエローサファイアもとても好きみたいです。あれ、絶対何か言い伝えがあるんだと思います。)
7月の誕生日の方、お誕生日おめでとうございます。ルビーは何と言っても丈夫で、アクセサリーにもぴったり。情熱を忘れずに、どこまでも進んでいける一年となりますように。
P.S.誕生石シリーズ。穴だらけながらなんとか12か月終了しましたー。
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