アメジスト

パイナップルアメジスト

また桜の季節を迎え、私も一つ年をとりました…ぐっ。やっと、その日その日を充実させることの意味を知ったような気がします。目指せ「不惑」。(←いや、駄目でしょう)

Dvc00357_2さて、最後の石は、かなり前からこの石にしようと思っていました。パイナップルアメジスト、ブラジルのリオグランデ産です。パイナップルというのは愛称のようなもので、どちらかというと母岩の部分から丸く形造られた、これはハリネズミみたいです。大きさも手のひらにちょうどのっかるくらい。

初めて見たときに、花が咲いたような美しさだなと思い、絶対最後はこの石!とかって決めていました。(フラワーアメジストと呼ばれるタイプのものもあるんですが、何せ私は濃い色が好き)そして、何より、比較的簡単に手に入る、身近な石で締めくくりたかった。

落ち込んだ時、ちょっと元気がなかった時、石が私をなぐさめてくれました。(←弱虫

Dvc003562年半にちょっと足らないくらいでしたが、この小さなブログに来てくださって、本当にありがとうございました。「終わりよければすべてよし!」とは行きませんが、でも何とか毎週さぼらずに続けられたのはみなさんのおかげです。

このブログはこのまま残しますが、あとは時々気まぐれに更新するくらいにしようかと思っています。基本、このブログは一旦終了です。(時々書きたいなって思っているんですが、石のことじゃなくなっちゃうかもしれませんし)

春は旅立ちの季節、みなさまの新しい生活が、喜びにあふれるものでありますように、ずーっとずっとお祈りしています!

2010年3月28日 「石ころ片手にティータイムを」管理人 佑咲

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アメジスト(ベラクルス産)

私は一般的には「リエゾン」と呼ばれる事務所同士のコミュニケーションを担当しているんですが、いくら英語を使えるといっても、言いまかされちゃうこと、多いです。基本だって、ディベートの訓練なんてしていないし、只の一社員だしなぁ…。と思っていたのですが、この間あまりに理不尽なことを言われて思わず、

なんでうちが払わなあかんねん!いったいどうゆう根拠で請求書回してんのや!(←あくまでイメージ)」

思わずまくし立ててしまったら、

「お、俺じゃないんだー!○○が日本に回せって言ったんだー!」

言いわけが、可愛いです。ちなみに相手は50歳位の屈強なDutchman。けんかしたら殺されるのはどうみても私。結局支払いはしなくて済んだのですが、以来彼からメールが来なくなってしまい、私静かに泣き入ってます。はー。早く忘れてくれますように。(割とすぐに忘れてくれるんですけどね…多分)

さて、アメジストも私の持っている石の中で、数のある石です。タンブルや、ビーズ、クラスター…、そして産地によっても表情は様々。ブラジル産は大きなものが出ますが、色は薄目。色の濃いものと言ったら、今はザンビアのものでしょうか。

Dvc00079そして誰が言ったのか、「世界で一番美しいアメジスト」と呼ばれているのが、メキシコ・ベラクルス産のアメジストです。(組成はいつもどおり、SiO2の硬度7)私は実はあんまりこの産地のアメジストは好きじゃなかったんですが、これはコレクション用途で買いました。もちろん手に取ってみたい!という気持ちもあったんですけど、この石好きだなっていう熱意はちょっと低め。不純な大人になりました。ぐっ。

色はちょっと濃い目ですが、こうネオンのような艶やかさのある、小さめのポイント。手に取った時には、私「熱帯魚みたいだなー」と思いました。私はアメジストは濃い目の色が好きなので、お店やショーに行くと例外なく濃いものに手が伸びてしまい、このポイントも色は濃い目です。(本当はもう少し薄目のものが多いという印象です…どうして濃いものばっかり選んでしまうのか)

ベラクルスのアメジスト、カット用としてはあまり大きさがないのと、色付きが薄いため、宝飾用には適さないと聞いたことがあります。この美しさを楽しむしかない!という媚びない姿勢は潔い。

Dvc00078綺麗なお姉さん、それも少し影を落としたような、私には儚げな印象の美しい石。アメジストには私強さを感じるんですが、このベラクルス産のものは、対照的に庇護したいような印象です。

アメジストという石の印象を変えてしまうような、華やかな石。個人的にはブラジルやブランドバーグの物が好きですが、手にとって損はない石だなと思います。鉱物屋さんだと1000円位から見つかりますよ。(ちなみにこれは2.5cm位の小さいものです)

今日もよいお休みにしてくださいね。

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プラシオライト(グリーンアメジスト)

私は基本は無処理の石が好きなのですが…とっても気になる処理石というのもあって、それが、今日のプラシオライト(グリーンアメジスト)です。

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もともと、グリーンアメジストはブラジルモンテズーマ産のアメジストを650度で加熱して薄いグリーンにしたもので、どこの産地のものもグリーンになるというわけではないようです。(ウルグアイとか一部の産地でもグリーンになるものがあるようですが)

水晶に照射をすることによって人工的に作られた、グリーンクォーツは、チェルシーカラーフィルターで赤色が確認できるとのことだったので、試しに覗いてみたら、赤は見えませんでした。ちなみに以前、「照射かなー」と言っていた、私がワイヤーラップしたプラシオライトも赤は見えません。なので、どちらもブラジル産のアメジストを熱加工したもので間違いないようです。

(このカラーフィルター、ちょっと面白い道具なので、またいろいろ覗いてみたいなって思っています。)

ごく稀に、天然でプラシオライトになったものもあると聞きますが、加熱との区別ってきっとつかないんだろうなぁ。

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名前、「プラシオライト」は、ティファニー社がコマーシャルネームとしてつけたもの。私はどうしてこの石?、処理しているのに?って思っていたのですが、手にして納得。爽やかなライムグリーンが清楚で、シルバーによく映えます。

ミントのように涼やかな石。気持ちがほっとしちゃうので、ストレスが多い人におすすめかもしれません。もとは色の薄めのアメジストかなと想像してますが、値段も結構お手頃。(このタンブルは、1000円ちょっとでした)

プラシオライトは物事を明るい方向に導いてくれるといわれています。私はそんなに迷信深くはないけれど、この優しい緑、好きな色です。

今日もよいお休みにしてくださいね。

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思いがけない所からジャンプしていらっしゃった皆様へ(気まぐれ更新・9)

お友達がサイトを開設し、このブログのリンクを貼ってくださって、ぽちぽちそちらからいらっしゃってくださる方もいるようです。…多分「えっらい所に飛んできちゃった」という所だと思うんです。私は彼女みたいな文才もなくって、しかもこのnicheな趣味って、来てくださった方を二十分にがっかりさせちゃうの確実!

なので、今日はいつもの私の石の話じゃなくて、女の子だったらちょっといいなって思う、アクセサリーの話です。

Dvc00063カテゴリーの「その他」「ブックマーク」の所で、私が時々作るアクセサリーや小物類って実は簡単に作れます。特にピアスについては、市販のものよりもずっと安く作れるので、手先がちょっと器用な方だったら、自分で作っちゃうのがお勧め。私は石好きなので、御徒町やネットでブリオレットを買って、メガネどめのみで、シンプルに作るのが好きです。シルバーのピアスのフックは1ペア100円位として、あとは石を豪華にするもよし、チェーンをぶらさげてみるもよし。私が使うブリオレットは一粒平均200-350円くらいなので、シンプルにぶら下げるだけのピアスをシルバーで作ったら、350×2+100+ワイヤー代で、1000円位で好きなものが作れる計算です。

ワイヤーは、ゴールドやシルバーも使ってましたが、今は専らアーティスティックワイヤーが多いです。ブリオレットには0.28と0.4のワイヤーを使います。

Dvc00064これは一昨日巻いたばかりのコンケーブカットのプラシオライト(グリーンアメジスト)。0.6mmのアーティスティックワイヤーで巻いてます。(普通はワイヤーの端をコイルみたくくるくるするんですが、私はあんまり好きじゃないので、シンプルにしちゃってます)

巻き方はきっと慣れたらすぐできるようになると思うんです。ネットでも説明してらっしゃるところもありますし。資材もネットで調達可能です。(ネットショップがわからないという方はメールくださればお教えしますので、コメントください)

…だからといって、「触れるような大きさの石が好き!」な私の非生産的石集めブログの生産性が向上するわけでは全くありませんが、このブログの中のラフ原石たちが宝石のたまごで、そして石を使って自分で作れるものだと思ったら、このブログも少しだけ楽しめるかなって思いました。楽しんでくださったら幸せです。あ、でも石の特性を知っておくと、石を使ったアクセサリーを作る時には役に立ちますよ。

今日も良い日にしてくださいね。

P.S. グリーンアメジストはブラジル産のアメジストを高温で加熱して作られます。通常アメジストを加熱(350度から500度くらい)してシトリンにするわけなんですが、この産地のものはライトグリーンになります。(アメリカでは極まれに天然のプラシオライトも出るようです)もっとも、今はアメジストも照射で作れるので、その照射で出来たアメジストを加熱したか、照射でグリーンのものを作った…という可能性も高いです。(その場合は、プラシオライトとも呼べないですよね、本当は。)

なので私が集める石とはちょっと違うんですが、ワイヤーワークするなら硬めの石じゃないと割ってしまいそうだったので、今回はお値段も手ごろだったこの石にしました。ただ、これに限らず、熱処理した石はちょっと柔らかそうな…感じがします。気のせいかもしれないけど…。

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アメジスト・ブレスレット

今が見頃の桜。桜色も和心を思い起こさせる色だなーって春になるたびに思うのですが、色の濃い、「紫紺」のアメジストも私には和の色。きりっとした色です。海苔の缶っぽい。(偏見だ)

Dvc10328 私は特にコンセプトもなく、綺麗な色と思った石を買って帰ってくるので(もはやカラスと大差ないわー)、そんなに珍しい石はなく、むしろありきたりな石が多いんです。コレクターともいえないんですが、お休みの日とかにぽーっと石を見たりするのがただ、好きなんですよね。

アメジスト、何回か出てきてますが、組成:SiO2、硬度:7、発色の原因は微量の鉄イオンとされています。産地によって、色の感じもずいぶん異なります。これはかなり色の濃いタイプですが、持っているアメジストの中では一番私が好きな色。流行の色ではないんですが、濃さと光を通すバランスがすごく好きなんです。服装をかなり選ぶので、出かけに手首に通す…ことはまずありませんが、時々無性に見たくなる紫。

多分ボリビア・ブラジルあるいはウルグアイあたりかなと思いますが、正確な産地は不明。ビーズとしては値段も安くて手頃なアメジスト。薄い色づきのいわゆる「ラベンダー・アメジスト」も可愛らしいですが、私が見惚れてしまうのは濃い色です。厳かな感じのするアメジストは、カトリックの司教の石としても大切にされました。(シャーロックホームズの短編の中にも、ホームズが大きなアメジストのはまったシガーケースを持っている記述がありましたっけ)

Dvc10330貴重な石だったのですが、最近は特にルースで、美しい合成アメジストが出てきています。もう、全然見分けつかないです。ビーズはそれほど心配しなくても大丈夫だろうと思うんですが、やっぱり処理について明記してくださる業者さんが少ないんですよね。最近はなんだか心配になって雲(カンやキリ)が入っているものを選んじゃいます何かしら人為的な処理がされているものは、やっぱり表記してあればいいのになぁ。(心配する必要のない昔のアメジストを持っていらっしゃる方、大切になさってくださいね)最近は質の良いアメジストそのものの価格が上がっています。前の1.5倍くらい。新しい鉱脈が出れば、また元に戻るのでしょうか。

4月最初の日曜日。桜とともに素敵な休息日になりますように。

P.S. 桜の季節らしい壁紙に変えてみました。(カエルも気にいったので)そして、ブログパーツに「マーリー」を設置しました。すこぉしだけ犬を飼っている気持ちになれちゃいます。映画が終わったら、きっと他のものに変わっちゃうのかなと思いますが(大抵、映画が終わると変わっちゃうし)、愛らしいパーツ。原作の私の評価は☆4つです。

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アメジスト・クラスター

もう少しで春だなー、って待ち焦がれながら、でも楽しみに待っている時間、私は結構好きです。精神性が(全く!)なってないので、「時を楽しむ」までは行かないのですが、毎日頑張ってみることが今の私の目標です。

Dvc10374ところで、私2月生まれに憧れています。日数が少ないから、きっと生まれた人も少なくて、ちょっと貴重な感じ。高校の時に好きだった先生が2月生まれの-AB型だったのも影響が大きいですが、2月の誕生石のアメジスト、好きな石なんです。

組成:SiO2(実際には微量の鉄Feにより、紫色になっていますが、大概はこんな風にSiO2と書かれます)、硬度:7。一口に紫色といっても、薄いライラック色から向こうが見えないくらいの濃い色までさまざま。最近は濃い色をあまり見かけなくなりましたが、それでも量は取れる石。紫色が心を静め、冷静な判断力を養ってくれます。ユダヤ教では司教の石として、身につけられました。私のお友達にも2月生まれの方は何人かいますが、総じてみんな「おりこうさん」、ちゃんと現実での自分の立ち位置を正確に理解して、しっかりと生きている人が多いなという印象です。

Dvc10373 このクラスターはウルグアイ産で、中学の頃からの結構長いおつきあい。実は長野の真夏の厳しい直射日光で3日も野ざらしにされた、実に可哀そうなクラスターでもあります。(←掃除していて中に入れるのを忘れた)アメジストは日光で退色するので、以降はいつもお部屋の中ですが、思ったよりは色が抜けてなくて、ほっとしました。(でも本当に色は薄くなりますので、みなさん気をつけましょう)

アメジストの紫色はとても高貴な色。神様とのつながりも深く、万能のお守りとなるそうです。この石には男性性と女性性の両方の要素がみられる気がします。

2月生まれの方、お誕生日おめでとうございます。とても身近な石ですが、時がたつにつれ、私もよりその美しさにも魅せられるようになりました。迷いを取り去り、道を示してくれるアメジスト、次の一年も、アメジストの守護がいつもあなたにありますように。

P.S. リンクの欄に、私がお世話になっている鉱物ショップ「セルフクリエイション」さまを追加いたしました。実はこの記事を書く少し前に、お願いした石につけていただいたおまけが私にメガヒット。(もちろんお願いした石もとっても綺麗な石でした)「日に10人くらいしか来ない弱小ブログなんですけど…リンク貼らせていただいてもいいですか?」といって、快く了承頂きました。小さいものなら1000円から2-3000円位と私の価格帯にぴったりなのと、品揃えが沢山あるので、見せていただくのもとっても楽しいお店です。

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アメジスト・スフィア

朝晩がぐんと寒くなって、おこたつから出られません。非常にどーでもいいことですが、今更ながら、TMRevolutionを聴いています。格好よくて、綺麗すぎる方ではないところが(努力なさっているかただと思うのです)、どこかほっとさせてくれて、そして「西川さんって可愛い人だな」って感じます。(あほか!とつっこまれそうですが…)今一番好きな芸能人です。

Dvc20225今日はアメジスト球です。大きさは30mm弱でもう15年ほど前に買ったものです。今はアメジストも人工的に作れるとのことなので、古い安心かなとも思うのですが、本当のところはわかりません。(でもこれはナチュラルでしょうね)どちらも鉱物的にはアメジストには変わりないそうです。その当時は石の加工に対する知識が少なかったので仕方ないのですが、本当は加熱処理・ガンマ線照射等されていないものが好きなので、今は研磨以外の加工はされていないものを極力集めるようにしています。

この石は私には力強い感じより、むしろ繊細で、優しい石。少し面白いのはこれは半分のみに色が出ていて、見る角度によってはきっかり半分だけ色が付いているのがわかります。

Dvc20223本を読むのに疲れたり、真夜中にちょっと休憩したりするときに(宿題が終わっていないときとか…ぐっ。)、眠気覚ましに見つめます。何だか大切にしてあげたいような可愛らしさと、しっかりしなさいね、と私を励ましてくれるような感じです。

※2009/04/14 写真を新しく撮ったものに入れ替えました。

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