アマゾナイト

アマゾナイト・ブレスレット

「石集めるの好き」って欧米では割と普通な趣味なんですが、日本ではちょっと変わった趣味に分類されちゃいそう…。と思うのは、自身も石集めが好きな私が、少しひけめを感じている証拠なんですが、「いや、ほんと私病気かもしんない」と思うくらいとびきりに好きな石があります。

Dvc00005ペルー産のアマゾナイト。以前8mmで作ったブレスレットをのせたことがありますが、同じころにビーズを衝動的に買ったもの。私は半連、または連買いして、アクセサリーはほぼ自作するので、市販のものを買うよりは安いんですが、これに関してはほんっと無駄遣いしたなーと思います。でも欲しかったんだもん。

組成:KAlSi3O8、微斜長石のうち微量の鉛により青緑に発色しているもの。硬度は6。

他の石は割と一つあると、「まんぷく」な感じがするんですが、このペルー産のアマゾナイトに関しては底なしで、あればあるだけ欲しくなってしまう、我ながらあっぱれな病気っぷり。このブルーグリーンの色がたまらなく好きなんです。どぎつい色なのに、泣きたくなっちゃうくらい優しい石。

Dvc00006いつか8mm、10mmのブレスレットをばらしてロングネックレスを作れたらなぁというのが私の小さな野望です。(←その前に、病気をなんとかしましょう。)好き嫌いはあるとは思いますが、個人的にはイチオシの石です。

皆様にとりまして、今日が素敵な日になりますように。

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アマゾナイト(ロシア)・ブレスレット

とうとう8月に入りました。今年はまだそんなに夏という感じがしないけれど、お元気ですか?

Dvc202988月は、見たら元気になれそうな石を選びたいと思ってたのですが、割りと優し目の石が最初に来ました。ロシアン・アマゾナイト。最近、見かけることが少なくなりましたが、しばらく前まではこの緑色の濃いアマゾナイトの方が多かったんです。「何かしましまー。」と表情を楽しむことを知らない私は結構長い間変な石扱いしてました。

ただ、実物を見ると可愛いです。ヒョウ柄でコワモテ…と思っていたんですが、緑が鮮やか。組成はKAlSi3O8でアマゾナイトには共通ですが、ロシアのものは緑が強い。ペルー産、ブラジル産は青が強くシーブルーな印象で、タンザニアではパステルグリーンだったり。この発色の原因は鉛だそうですが、産地による色の違いも楽しめます。

Dvc20102このアマゾナイト、見た目はしましまなんですが、石英が入りこんでいるので、つやつやです。確かに、アクセサリーには加工しにくいタイプだとは思いますが、優しい猛獣(←矛盾)を見ているような、ユーモラスな素材。

今は他の産地に押されて少なくなってしまいましたが、多分オブジェとして研磨されたスフィアやエッグはリビングに映えます。(私はビーズばっかり集めちゃいましたが…)たまご型集めればよかったなぁ。写真より、本当にずっと綺麗な石です。

今日も良い一日を過ごしてくださいね。

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アマゾナイト・ブレスレット

少しあっけない感じで、8月も最後の1日になりました。夏は終わりがちょっと寂しくて、また元気出すぞと思うまで時間がかかります。そういえば、他に「終わって寂しい」季節ってないなぁ。

Dvc10069 今日は個人的にとっても元気の出る、私のお気に入りの石を。よし、元気出そ。アマゾナイト、組成:KAlSi3O8、硬度:6-6.5、ムーンストーンなどと同じ長石の種類で、微斜長石(マイクロクリン)の青緑色のものをこう呼んでいます。(カリ長石で、結晶角が90度のものを正長石、89.3とわずかに傾いているものを微斜長石と呼びます。正長石の代表はムーンストーンです)鑑別にかけるとフェイスパーと出るみたいですが、ペリステライトが登場して以降、長石系のものの分類はなかなか複雑なことになっているようです。(微妙な成分の差で違う石に分類されるのと、新しい石が出てきたので本当に難しい。。)

写真の石はペルー産のアマゾナイト。アマゾナイトはアメリカ、ブラジル、インドでも非常に綺麗なものが取れますが、実物をみるまでは、それほど惹かれない石でした。数合わせに頼んだビーズがとても綺麗だったのがそもそものきっかけで、追加でお願いすることに。この無理やりにでも、気持ちを持ちあげてくれる強い色が、とっても気に入ったんです。

Dvc10068 このペルー産が出てくるまでは、アマゾナイトといえば、緑色の強いマーブルタイプのロシア産のものか、ブルークォーツァイト(珪石)を染めた薄い青のものしか見たことがなかったので、目の覚めるようなブルーグリーンに惚れ惚れ。「希望の石(ホープストーン)」と言われ、とても大切にされてきたそうです。あと石の質感は長石系特有の柔らかさ、優しさがあります。(これは、ひとつひとつの石によって異なりますが、この石は比重もかなり軽いです。)長石系は一般的に軽いので、長いネックレスにしてもいいと思いますよ。インド産、アメリカ産のものも美しいです。

写真からは見えにくいのですが、ターコイズの色を完全に同色のポスターカラーとするなら、このアマゾナイトは空を水彩絵の具で描いたように、ほんの少し白みを帯びた部分があったりと、色そのものは均一ではありません。それが、涼しげな中に温かみを感じさせます。

元気のないときに、元気をくれる優しい石。小学生の男の子に人気があるそうですが、私も小学生なみなのかもしんない…。明るく前を向いて進んで行きたいときに。(綺麗なんですけど、この色を服に合わせるのは至難の業だわ)

そして今日も良い一日となりますように。元気に次の季節を始められますように。

(クォーツァイトは全部染色ですか?と聞かれるとそうではありません。ただ、「チャイナアマゾナイト」とされているものの中には、白い珪石を青く染めてアマゾナイトとして出しているものがあって、私が見たのはそういうものでした。染め嫌いな私ですが、慣れればだいたいはわかるというものの、珪石を染めたものかどうか100%見分けられるかというと、カルセドニーやクォーツァイト系は染まりやすく、色のバリエーションも豊富なので難しいです。。。ただ、アマゾナイトかどうかだけを区別するためには、長石独特のシラー、ムーンストーンなんかに見られる光の帯が見えるどうかを自分の目安にしています。上のアマゾナイトもそんな光が見えますよ。2008年9月28日加筆)

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