パール
雨の多い季節、いかがお過ごしですか。雨の電車は苦手なので、気分も落ち込みがちですが、今日から6月…また雨が多い季節です。そんな静かな雨のような、しっとりとした雰囲気をたたえた6月の誕生石は真珠(パール)です。
が、実は私にとって、真珠はまったく触手が動かない宝石(←厳密には石ではありません。)。モース硬度2.5-4.5、汗に弱く、ダストで傷がつき、当然香水もだめ、酸に弱いのでオレンジジュースをこぼすなんてもってのほか。乾燥すると内部がわれ、紫外線で黄ばむという繊細さ。なのに、どうしてパールってこんなにいろいろな所で使われるんでしょう。卒業式、結婚式、オフィス、などあらゆる「フォーマル」の席にはパールをつけておけば上品に見えます、なんて一般常識がうらめしい。(全く取り扱う自信なし)綺麗だなとは思うんです。
パールの85-95%は炭酸カルシウム(CaCo3)で、残りの5%前後が、パール独特のたんぱく質、「コンキオリン」という物質です。このコンキオリンがなければ、パールはアラゴナイト、カルサイトとさして変りません。カルシウム豊富なので、漢方薬として使われています。何回か飲んだことがあるのですが、味は全くわかりませんでした。継続しないとだめなのかも。
今日のペンダントは吉祥寺のlinglingさんでおまけに頂いたものを自分で穴をあけて自作しました。多分まるくなかったからもらえたのかなーと思います。総制作費350円(チェーン・ドリル除く10Kのヒートン代のみ)。硬度が低いので、ドリルピットでくりくりと穴をあけ、ヒートンを差し込みました。柔らかい。どんな貝がこのパールを抱いていたのでしょう。貝が入り込んだ異物を何層も何層もくるみ込んでできた宝石。
真珠は誰にでも似合う宝石と言われますが、私にはそうではないような気がします。その繊細さにふさわしい女性だけが似合う宝石に思えるんです。
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