石と過ごす時間(気まぐれ更新15)
「最初の上司で社会人としての性格が決まる」と言ったのが誰だったのか覚えていませんが、私の最初の上司はかなりの「すちゃらか上司」でした。都庁のように書類を積み上げ、前置き無しに海外出張に出かけ、面倒くさいことがあると「よし、ジャンケンしよう!」…で、他の部署から唖然とされてました。(その後彼の貿易管理を引き継いだ私は、その後とんでもない目にあうのですが…)良くまわってたなー。でも部下への面倒見はとても良くて、私にもよくお土産を買ってきてくれたのです。
「ほれ、おみやげ。割と安かったんだけど、翡翠だと(店の)おやじがいうんだよ。」といって、くれたのが、今日の写真のペンダントヘッド。もう、「割と安かったんだけど」の、この時点でもう騙されてるっ!と私は思ったわけですが、案の定、この石は翡翠ではなく、かなりの確率でクォーツァイト(珪石)。これで雲母がきらきらしていると、「アベンチュリン」となるんですが、きらきらしてたら、翡翠じゃないとばれるので、普通のクォーツァイト。ただし、色はかなり濃い目です。フィルターで見る限り染色はされてないよう。
所々もやがかかっているような雰囲気。本当にこれがクォーツァイトっぽい…と思っていたら、ちょうど面白いページを見つけました。
http://www.gaaj-zenhokyo.co.jp/researchroom/kanbetu/2002/kan_2002_08.html
本当に↑の件そっくりです。もちろん、正確な鑑別には屈折計や他の機材が必要ですが、そもそもこの色の翡翠を普通におみやげになんてできませんてば。(いくら貰っていたのか知りませんが)そういう意味では、とっても良心的なお店かもしれません(おいおい)
今はストラップにしちゃいましたが、濃い目の緑が綺麗な石。インドで採れるものにこんな感じのクォーツァイトがあるので、それかなぁと思っています。
○○さん、もうダマされないでねーと祈りつつ、「あれ、翡翠じゃないです」とは言えない私です…。
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