スペクトロライト(ラブラドライト)・ラフとルース
秋は恋愛映画の季節。ちょっと見たいなーと思って仕事帰りに…行けるものなら行きたい!(←ほぼ無理)なので、最近はお気に入りの映画を自宅で何回も見ちゃうことが多いです。よく見るのは、ノッティングヒルの恋人、もう一本が「恋のゆくえ~Fabulous Baker Boys」です。覚えるまで見ました(英語も難しくないし)。ミシェル・ファイファーは生意気な感じのする、私にとってはそんなに美人という感じの女優さんではないんですが、なんとも魅力的。キャット・ウーマンやっちゃうのよ。そして、この映画は出てくる人がどれもこれも不完全で、どうしようもなくて(おいおい)リアルなんです。
映画の話は置いておいて、写真ではあんまりリアルに見えないんじゃないかと心配している石を。
スペクトロライトのラフとルース。スペクトロライトは、ラブラドライトと同じ組成の:(Ca,Na)(Si,Al)4O8、硬度6-6.5の長石系の石。なので、スペクトロライトを「ラブラドライト」と呼んでも間違いではないんです。ただ、スペクトロライトはちょっと光り方が違います。
通常ラブラドライトの地の色はダークグレーで、透明感を持っているんですが、このスペクトロライト、真っ黒で全然愛想なし。透明感も全然ありません。ちょっと見、オブシディアンみたいです。
が、少し角度を変えると、左の写真のようにギラリと強い輝きを見せます。突然アゲハが舞い降りてきたような、幻想的な光です。産地はフィンランドのユレマー産。他の産地でも、こんな風に地色が濃く、強い輝きを持つものがあるのかもしれませんが、スペクトロライトといったらフィンランドのユレマー産というのが一般的かなと思います。
いかなる深さも感じさせず、光がいきなり表層に浮かびあがってくる輝き方。結晶構造が緻密なんだろうなーって思います。
実はこの青に惹かれて、1000円の小さなルースも買ってみました。少し角度を変えると、ぞくっとするような青。ワイヤーラップで巻いてみようかと思ったのですが、これ普通に見るとただの漆黒の石なので、巻いても狙ったような光り方をしなくって、あきらめました…。
全然、ペンダントトップにならなくってもーぅ溜息ものなのですが、この青好きです。
果てしない暗闇を歩いているときに、稲妻を見るような石。
これに比べるとラブラドライトがどんなに優しい光かよくわかります。けれど私はスペクトロライトが好きです。(密かに、「アゲハ蝶の石」とかって呼んでます。)
今日も良い日曜日にしてくださいね。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント