ブラッドストーン

ブラッドストーン・タンブル

割と食べず嫌いな石ってあります。何故この石が3月の誕生石になっているのか、長い間わからなかったのですが、どうしてどうして。艶々に磨きあげられると、この緑に明るささえ感じます。

Dvc20119 ブラッドストーン。組成:SiO2、硬度6.5-7。本当は潜晶質のカルセドニーの仲間(ただし不純物が多いので、透明感があんまりないです…)なんですが、この深緑のものはブラッドストーンと一般的に呼ばれているので、ブラッドストーンとしてカテゴリーしました。昔はエジプトのヘリオポリスで産出したので、ヘリオトロープとも呼ばれます。今はブラッドストーンって方が一般的です。

でもこのブラッド=血というのが、華やかな石ではなく、私ちょっと近寄りがたいような感じ…だったんですよね。でもこの名前の由来を知って、私は少し考えてしまいました。それは深い緑に散った赤が、キリストが十字架に架けられた時に飛び散った血の滴とされていると知ったから。昔から、止血剤とか、血に関係した治療等に使われていたようです。私はクリスチャンではありませんが、この石を見てキリストを思い起こした人々もきっと多くいたんですよね。結構、大きな意味がこめられた石だったんだなーと。

Dvc20120とても地味な石ですが、そう思えば、人に勇気を与えてくれそうな石です。赤が多いものもあるので、石の表情は一つ一つ違いますが、産出も多いので安いのもうれしい石。連で買って色合いを合わせたブレスレットにしたら素敵かなと思います。硬さも日常生活程度なら十分。

これ意外にアクセサリーにもいいんじゃないかなぁって思います。雨の日曜日ですが、良いお休みとなりますように。

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