クンツァイト

クンツァイト・タンブル

春と言えば、ローズクォーツな私なのですが、この石の透明感も春の雰囲気です。

Dvc00070クンツァイト。これはブラジル産のタンブル。組成:LiAlSi2O6、硬度6.5-7と割と使いやすい石ですが、ほんっと退色しやすいので、アクセサリーにはできない石です。(←ほいほい外に出て行ったりするからだ。)

冗談はおいておいて、ローズクォーツも日光で退色しますが、クンツァイトはその比ではありません。15分くらいで紫があっという間にピンクになったりするという、石好き泣かせの石。でもちゃんと、気を使える人なら大丈夫。ルースでも結構見かけます。

一般的には濃い目の色が良いとされる中で、ブラジル産のこの石は色は薄めです。ルースになるような品質ではありませんが、条線が入っているのがクンツァイトらしい所。値段もお手頃だったのでお買い上げとなりました。(パキスタンのものは、もっと色が濃く力強い印象です。)

Dvc00071石に対する印象は様々ですが、クンツァイトという石はみずみずしい感じがします。屈折率が関係しているのかなと思いますが、咲き初めの桜の花びらのような輝き。これはワイヤーラップにちょうどいいなぁと思ったのですが、巻こう!という気持ちになれませんでした。手の中でふるふると震えそうなくらい、生き生きした石。(って変な表現ですが)

それにしても、クンツァイトにしろ、ローズクォーツにしろ、光退色してしまう石というのはやはり見た目も繊細ですね。私も気をつけて取り扱わなければいけないなと思います。(落としたりするんですけどね…)ほんっと反省してます。

今日も良いお休みにしてくださいね。

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クンツァイト・ラフ

2週間ほど前に、野菜カッターで右手の親指をさっくり切ってしまい、指先をつかうことをちょっと控えていたんですが、やっと編み棒がもてるようになりました。今日は久々に毛糸玉で遊ぼうかと思っています。し、幸せ。

さて、1902年と比較的最近に発見された石、クンツァイト。私が主に石英系の石を集めていたのは中学生の頃なんですが、その頃にはこの石は全くと言っていいほど見ませんでした。(まぁ、その頃のお小遣いで買えるような石ではないので、気がつかなかった…という可能性もあり)で、時が流れて、ピンク色の石と言えば、「ローズクォーツで足りてるもん」と。ローズクォーツ好きですし。で、そんなこんなでなかなか手にする機会がなかったんですが、6月のミネラルショーで手に入れたのがこれ。

Dvc00045_2クンツァイト。スポジューメン(リチア輝石)の中でラベンダーからピンク色を呈するもの。黄緑から黄色っぽいのはヒデナイトと呼ばれます。組成:LiAlSi2O6。硬度:6.5-7。組成を見ると、リチウムが1、アルミニウムが1、珪素が2に酸素が6という分子構造で、宝石としての価値が見出される前は専ら鉱物資源でした。リチウム電池のリチウムが採れる石なんです。(もっとも鉱物資源としてのスポジューメンはもっと「岩」っぽいらしいです)

その後宝石質のものが沢山とれるようになり、クンツァイトは鉱物資源としてではなく宝石として人気が出ました。何ていっても、この石は「可憐」。カリフォルニア・アイリスとも呼ばれます。

Dvc00043実はこの石、ショーでアフガニスタンブースのおじさまと話しこんで、しっかりのせられて買ってきちゃったものなんです。(値切ったくせに…)条線がある、グレードとしてはそんなに高いものではありませんが、大きさもあるので私は満足。

仕切られたケースの中にローズクォーツと並んで入っていますが、比べるとクンツァイトは本当に繊細な印象です。壁開性があり、容易に太陽光で退色しやすいので、私は「身につけるのはなー」とためらっちゃいますが(←何しろがさつ)、小さなものを慈しむような優しさを呼び起こしてくれる石です。

優しさに溢れた素敵な日曜日を過ごしてくださいね。

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