ユーディアライト

ユーディアライト(気まぐれ更新・27)

ボロックという画家の絵を知っていますか。「アクションペインティング」という、注意深く色をのせていくのではなく、キャンパスと戦うように感じることをぶつけていくという手法を使っての絵。このユーディアライトを見た時の、私の感想は「あの絵みたいだな」なんてものでした。

Dvc10010ユーディアライト。硬度5.5-6、組成:Na15Ca6(Fe,Mn)3Zr3(Si,Nb)(Si2573)(O,OH,H2O)3(Cl,OH)2(長すぎっ)、の珪酸塩鉱物。これだけ長いと珪酸塩鉱物でいいのかどうか…は少し不安です。写真の石の赤い部分がユーディアライトで、黒い部分はエジリン、白い部分はおそらく母岩。

本当に赤の部分だけでルースに出来るようなものはとても貴重で、私の手には入りません。「アクションペインティング」風なものは、ときどき見かけて、こっちはリーズナブル。これは以前ショーで2000円で買ったものです。(アートな雰囲気が気にいっていたので、私はもともとこっちの方が良かった)

赤の石は、恋愛にいい!とか一般的にいわれますが、そんな雰囲気はあまり感じさせない石。勇者の血が固まった石、といわれるのもわかります。でも、そんなに硬度も高くないところも、男の人っぽいなとも思うのです。

Dvc10011産地として有名なのはカナダとロシアで、この石はロシア産。カナダ産のものはもっと赤みが強く、ロシア産の物はこんな風に少し紫がかった赤になります。ここら辺は好みになってしまいますが、私はモザイクの美しいロシア産が好きです。

市場に出てきたり、出てこなかったりといつもある石というわけではないけれど、元気がない時、血の気の足りない時にじーっと見つめると、ぞくぞくする石。

おまけ:あまり撮影しないのですが、晴れた別の日に真上からとってみた写真がこれ↓。(赤みが強く出すぎたているのでボツなんですが)食べたら貧血に効きそうな色です。

Dvc10133

実物の色は、上の2枚と、下の1枚の中間くらい。

石ってよく見ると、自分が迫力負けしちゃいそうなものが沢山あります。

今日もよいお休みにしてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)